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   亭主の子育て論 その2

 「あーー。もう泣くんじゃない。」愛娘の誕生以後は毎日が夜泣きとの戦い。
育児ノイローゼにかかってしまう人の気持ちが手に取るようにわかるのです。
妻の退院以後、「やっと戻ってこられたねえ。」なんて喜んでいられたのはほんの一瞬。早速その夜から攻撃開始。
「明日は早いんだから勘弁してくれよ。」なんて願いは欠片もなく粉砕。
「あんたの都合にあわせちゃいられないのよ。」てな調子で、その日から我が家の主は彼女になってしまったのである。
全ての行動は彼女最優先。
食事中であろうがお出かけの準備中であろうが、彼女が泣き出したら「中断」命令。
どうしても手が空かないときは、お守りを息子に委ねるのであるが、挙げ句の果てには彼もヒステリーを起こす始末。
「もー、いい加減にしなさい。」と母親気取りである。

 それにしても穏やかな顔つきに似ず、おてんばさんになってしまったのでしょう。
息子は至極おとなしい子で本当に手が掛からなかったのデス。
実によく寝る子で、たまに頭の向きを変えてやらなければ、後頭部がペッタンコの絶壁になってしまうのではないかと心配したくらい。
それに引き替え娘の場合は正反対。
世の中うまくできていて、親が全く余裕の無かった時期に生まれてくる子は手が掛からず、あやす余裕が有る程度できた頃に生まれる子は、手が掛かる仕組みになっているかのようです。
人は言います。「みんなそうやって大きくなったんだよ。」
はいはい。親に与えられた試練です。

 ところで世間では女の子が育てやすいとか男の子が育てやすいとか言います。
結論。どっちもいっしょじゃあ。
子供によりますねえ。
娘はおなかが膨れても、オムツを替えてもらっても泣きやまないことが多いのです。
「解決しただろうに・・・。」そういいたい気分。
そんなときはプラス思考。
「う〜ん。甘えん坊さんなんだから。」と考えることだと思います。

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